2012年 06月 25日
庭師に使われているロバが、エサは少ないし 辛い目ばかりに合うので 別の主人に引き渡してほしいとゼウスに祈った。 ゼウスはヘルメスを遣わし、 ロバを焼き物師のところへ売るよう命じた。 ところがロバは、はるかに多くの荷物を 運ばなくてはならなくなり 我慢が出来ず、またゼウスに助けを求めた。 最後にゼウスはロバを革なめし屋に売らせることにした。 するとロバは新しい主人の仕事を見て、言った。 「こんなところにいるより、前の主人のところで 荷物を運んだり、腹を空かせている方がましだ。 ここでは死んでも、けっして埋葬してはくれまい」 つらい召使いの立ち場。 新しいところへ行くたびに前の主人が恋しくなる。 ロバの瞳の、なんとふかい暗闇よ.... 「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa
| 2012-06-25 12:15
| イソップ物語
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