2015年 05月 06日
絵は、描いているとどんどんうまくなってくる、と思う。 昔は描けなかった構図や表情もなんとなく描けるようになってくるし 必要な画材やデジタルの知識もそれなりに。 けれど好きなものばかり描いていればいいかというと 無意識に得意なかたち、キメのポーズばっかりで こじんまりまとまってしまう。 仕事は、ちゃんとしっかり描かないと こういうふうには見えないよなあ、とか なにこれ?どうなってるの?構造がわからないと描けないなあ、とか。 自分以外の人に絵の意図が伝わるかどうかも大切で 着地点が外部にあるから、とてもきびしくて、ありがたい。 描く側の視点がそのまま絵としてかたちに出来る技術がついたら 次に大事なのは「感性」。モノを、世界を、どう見ているか。 見ているように描いてしまうから 言葉にならない気配は、恐ろしいほど正確に 鑑賞者に伝わってしまうから注意が必要だ。 気持ちのいい絵を描くために、自分なりに心がけているのは なるべくよけいなモヤモヤは持ち歩かずに、サラッと流して 例え辛いことでもダブルスタンダードにはならない様 心の中と行動とを一致させること。 そしてこれらはあくまで自分に対してのみで、 日々感じる矛盾は大人らしく受け流し決して自分では引き受けない。 (...うーん、これに関しては勉強中。感情が強くて、反省.....) なによりの鉄板処方箋は 植物や、動物や。自然に向き合うこと。 人が作ったものでない 描きつくせない、うつくしいもので なんて世界はいっぱいなんだ。 そういうものに触れると、心から謙虚になる。
by natsu_miyazawa
| 2015-05-06 11:55
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