カテゴリ:本( 16 )

りんかく

以前、作家自らが作品を朗読する会やワークショップがあるのを知った時
いつか機会があったら、単に借りもののテキストを読む会ではなく
作った本人が語るのを聞きに行きたいと思っていた。

そして縁あって伺った初めての朗読会は
文筆家、不動哲平さんの追悼の会

不動さんが所属されていた短歌の会の皆さんが朗読する作品は、
ご本人の朗読ではないけれど、
不動さんをよく知っている方々の心がこもっていて
来てよかったな、と。

亡くなられた方の作品を別の感傷を持って接するのはすきじゃないし
多分その方ご自身が、いちばんそういう視点で見てほしくはないだろう。
その点でも、親しい皆さんならではの抑制が利いていて清々しかった。

文字から「読む」のではなく
声からイメージして情景を浮かべたり、
その後ろに、作者の心がちらっと、でも大胆に見えたり
人に言えないつぶやきが語られたり。

もちろんご自身はいらっしゃらない。けれど
お会いしたことのない方の輪郭をなぞって
確かにその方が存在し、生きて、かっこよくてかっこわるい、
チャーミングな作品を残したことを
しっかりと刻みこんだ豊かな時間だった。


ただ、やっぱり、お母様が語ってらした
息子さんとしてのお話は胸に響き、そのとき感じた気持ちは
手つかずのまま私の中にある。

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魅力的な方、お会いしたかったです。ありがとうございました!
by natsu_miyazawa | 2015-01-22 09:49 | | Comments(0)

読書は、夏。

小学校も中学も、クラスでいちばん家が遠く
子供の足で3キロ強はじっさい大変でした。
そもそも歩いていることに飽きるので、いろんなルートを開発?して
今日は天竜川沿い、明日はこっちの山側、そして運がよければ
友達の家でおやつをごちそうになったり、
納品帰りの父や工場の兄ちゃんの車に乗せてもらえることを
楽しみにしていました。
当時、小学1,2年はバスの利用をゆるされていましたが
3年生からは禁止されていて、たまに父に送ってもらったり
こっそりバスに乗ったりすると、朝会でたたかれたり(!)...ははは
毎日君らの何倍も歩いているんだから、それくらいいいだろ?と
ちょっと思いますが(笑)おかげで今でも足は丈夫です。

本やマンガを読みながら歩くのもすきでした。
なんたって遠いので、一冊読み終わってしまう!
あぶないよね....おすすめしませんが....
マンガは、帰宅途中にあるタバコ屋さん(本も売っていました)に
あらかじめ発売日前に父が払っといてくれたので
帰りに寄って受け取り、ずーっと熟読。
今でもそのマンガを読むと、そのとき感じていた景色を思い出します。
図書館はほぼ毎日行ってたし、楽しみとして
もりもりと本からたくさんの栄養をもらっていました。
芥川龍之介さんが大好きだったのでほぼ全部、あと太宰とか鴎外とか
純文学系はほとんど読み、すきだったのはブロンテ姉妹のものや
ポーや、モンゴメリの「青い城」などなど....
もちろんマンガは浴びるほど!

すっごくおもしろかった児童文学は
山中 恒さんの「ぼくがぼくであること」
確か中学一年の課題図書だった気が。
長野県は全国一夏休みが短いそうですが、
当時角川さん主催の読書コンクールがあって
(いいたいことが昔からたくさんあった私は、絵や文章など
自己表現にまつわる分野では毎年なにかしらいただいていました)
今でもこの時期になると勝手に読書にふけっています。
ギリシャのビーチではコクトーを読みました。あはは。気取ってる!


話題になった上橋菜穂子さんの本を昨日購入し読んでいますが
素晴らしいですねー!すぐ読んじゃうのがもったいないので
すこし間を空けたりしています。
ハリー・ポッターシリーズもほぼ読んでいますが
魔女の宅急便の素晴らしさに、最近気がついたり。
梨木香歩さんも大好きな作家の一人です。
キングや村上春樹さんも、ですけどねー
トム・リーミィジャック・フィニィは別格かな。
ああ、もうきりがないのでこの辺で。

私は好きが高じて仕事にしてしまい、
別の視点を持たざるを得なくなりましたが
ごちゃごちゃ考えすぎるとき
原点に戻って、一読者として、楽しんでいます。
ああ、楽しいなあ、この世界に入りたいなあと感じるたび
自分はまだまだ、ぜーんぜん、ここにいたいと思うかぎり
大丈夫だ、と思うのでした。
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by natsu_miyazawa | 2014-07-26 12:41 | | Comments(0)

「本と会えるあの場所へ」

私が所属する日本図書設計家協会の活動の一つ
新しいタイプのウェブマガジンB+(ビータス)の新しいコンテンツ
「本と会えるあの場所へ」の、イラストを担当しました。
取材には委員長の折原カズヒロさん、
文章を担当した清水佳子さんとご一緒に、
本業以外でも才能あふれるお二人と企画をつめつつもお茶を楽しみつつ
ぎっしりとある蔵書の数々を手にとりながら、おしゃべりに花が咲きましたよ〜
しみずさんもさっそく自身のブログ「しみず手帳」でご紹介してくださいました。
詳しい内容は本編で楽しんでもらうとして....
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本の装丁と相性のよい紙版画ですが、ルポのイラストは今回が初めて。
インクが乾いて版の上に残っていますがこちらが版です。
左のニードル(いろんな種類があります)でひっかいて線をつくります。
刷り上げた作品と描き文字はスキャンしPC上で調整してイラストにしています。
版画は出発点が趣味だったせいか、へんに気負わず制作できて
いい感じにすきまができるのが自分でも面白いです。
15日発売の大ヒットシリーズのリメイクでも、よりオリジナルな表現を
長いおつきあいの編集者さんやデザイナーさんに引き出せてもらって
お仕事ならではだなあ、と。
つくってる本人は、まったく自分の作品のよさはわからないので
チームは本当に楽しいしありがたいです。

さてこちらのシリーズ、これからも本をめぐる素敵な場所をご紹介すべく
続々更新予定。お楽しみくださいね!
by natsu_miyazawa | 2013-07-13 17:10 | | Comments(0)

やっぱし本の存在感がすき

私も夫も、本が好き。音楽も。

お互いコレクター気質ではないのですが
私はお仕事した本や資料など、音楽レーベルに勤める夫は
職業柄CDはかかせないので
ある程度は必要ですが、増殖を続ける本やCDに
気づけば棚がぐんにゃり。まがってる!
これはまずいと新しい本棚と夫の楽器用ラックを購入。
(組み立てはパズルのようでした)

既にありものだけで、どちらの棚も埋まりつつありますが(.......)
やっぱりちゃんと背がみえると、改めて持っている本を読み返したりして。
ダウンロードや配信はもはや普通になりつつありますが
こういう、自分の好きなものや興味の対象を俯瞰で
客観的にながめられる景色は
モノならではだと思います。(データは並列だもんね)
一冊一冊にそれぞれの世界がつまっていると思うと、
なんだか愛おしい。
だからこその、お互い今の職業なんですね。

ああ、そしてまた新たなスペースに安心して
増やしそうな予感......
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by natsu_miyazawa | 2011-08-30 14:46 | | Comments(0)

本の選別

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十年以上前に気になったことが浮上して来、いい感じに何かになりそうな今
持っていてよかったあ!と思う資料。物持ちがいい自分に喜びつつも
そういうのって多分全体の一割に満たない。
そろそろまたなんとかしないとあふれて来たスペース.... むむむ

ぼろぼろになるまで読み込むもの、新品のままのもの。
私はさっさと処分(売ったり)するタイプだけども
「気になる」ポイントがどこかにある本は
今現在それが何かと消化出来ずとも役立つ日が必ずあるから。
テレビを見ていて、この感情の方向ってあの絵本と似てる!と思い出し
読み返し、あらためてその絵本のすごさに驚いたことも。
(ある種の絵本は本当にすごいです。ちなみにその本は
レオ=レオニの「みどりの しっぽの ねずみ」

好きなものはあまり変わらないけれど、それを補完する
外からの情報なり刺激が入って来るスペースは
いつでも開けておきたいと心から思う。


by natsu_miyazawa | 2010-05-26 14:12 | | Comments(0)

ねこ本

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以前にこやかに笑う大佛次郎さんと、ずらっと並んだ皿にお行儀よくごはんを食べる飼い猫たち
(いずれもぽっちゃり体型)の写真がつよく印象に残っていました。
最近購入した作家の猫に掲載されています。
立ち読みのつもりが手離せなくなり買ってしまいました。ああ、いいなあー
一緒に写っている作家さん達の顔がもう、いいのですよ。やさしくて。

水木サンの、その名も水木サンの猫もいい。
水木サンの猫キャラではキンカ猫や熊楠の飼い猫、チョボ六が好きなのですが
漫画ではちょっとエロチックなつげさん風の女性と絡んだりして、なかなか。

あああ、猫はいいなあー

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by natsu_miyazawa | 2009-10-01 16:03 | | Comments(0)

海辺のカフカ

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ドライで気持ちのいい空気ですね。昨日は寒かったけど...
東側の仕事部屋は日がたくさん入って明るい。

だいぶ前に買っておいた「海辺のカフカ」はあとちょっとで読了。
20代始め、学校にも行かず本ばっか呼んでいた頃を思い出す。
そのころ好きだったのは「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」。
日のささないアパートの部屋から私も一緒に冒険をした気分になり
満足感でいっぱいになった。
今読んでいるのは、日々自分が個人的に感じる
「ちょっとしたずれ」がうまく盛り込まれていて、どきっとする。
そして本から目を離してもくらくらするほどその世界に引きずられ。

改めて「どっか連れて行かれる感」のつよーい作家さんだ。
いろんな情報が簡単に書かれた数行に凝縮されて
ちゃんとこちらにその手触りが届くのも。

すきな作家はたくさんいるけれど、そのなかに確実にランクインするなあ。
時代や国籍を超えて読み継がれるだろう、きっと。

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by natsu_miyazawa | 2009-04-28 09:28 | | Comments(0)

当時の日本人

夫から借りたクアトロ・ラガッツィ―天正少年使節と世界帝国の上巻を読んでいます。
切れ切れの時間を集めての読書のせいか、一向に進みませんが...面白い!
後半は読むのが辛くなるみたいですが、今私が読んでいるところはザビエルや
キリスト教を布教しようとした外国人から見た、当時の日本人の姿。

ヴァリニャーノという、やんちゃな名家の方の見解がいい。
曰く「日本人は優雅で礼儀正しく、優れた天性の理解力を有する」...
「軽々しく人を殺す」など、など、など。
ご先祖様たちの暮らしがしのばれますねー

この人は自分たちとの文明の差異を認めた上での布教
(現在ではポピュラーな)の原型をつくったとか。
ちなみにあの有名なザビエルさんは天皇に拝謁できなかったことを悲しみ
中央集権国家が確立された中国へさっさと行きたがっていた、そうです。

美学の本で若桑さんのご著書は何冊か読みましたが
イタリアやアートが好きな私にとって楽しい本になることに間違いなし!です。
夫が大学でご縁があったのも、きっかけのひとつかな。
お仕事で取材した天草にも感じるところ大...

私は信徒さんではないのですが、昔からキリスト教関連のご縁が多くあり
それもこれから趣味的に読書など進めたいと思いつつ。

おおおっと、しごと仕事!

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by natsu_miyazawa | 2009-02-17 15:08 | | Comments(0)

まだ途中ですが

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すんごく面白いです、この本
個人の話にとどまらず当時の時代背景やかかわる人の人生まで。
土曜日の新しい楽しみになった「銭ゲバ」の松山くんは
役によって顔の印象まで変わってしまうほど、個人としてつかみにくい
(役者としては素晴らしい才能!ですよね)のですが
石原氏にも同様の印象を感じていたので興味深く読んでいます。
結局つかめそうにはありませんが...材料やヒントはたくさんもらえそうかな。

宮澤ナツのサイト058.gif
by natsu_miyazawa | 2009-02-02 10:53 | | Comments(0)

丸善書店にて

大きく引き延ばされた天使!圧巻でしたー
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出先からの更新が上手くいかず、家で写真を送りました....
クリスマスの買い物客で街はにぎわっていますねー
めいっこたちに去年も送って好評だったシフォンケーキと、香りのいい紅茶を送る。
クリスマスの買い物は、あまり欲しいものがなくなった今でも幸せな気持ちになります。

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...だいぶiPhoneに慣れてきましたが、充電がすぐなくなるなあ....
by natsu_miyazawa | 2008-12-23 19:42 | | Comments(2)


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