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2011年、ありがとうございました!

すっかり更新が出来ず、すみません...今日はもう、大晦日ー!

いろいろあった一年でしたが、多くの方にお会いするのはもちろん
お仕事をはじめとして、たくさんの素敵な作品に触れることができ
ほんとうに感謝です。ありがとうございました!

私はすきなものはほぼ、子どもの時から変わっていません。
絵はもちろん、ソフトボールも音楽も、おどろくほど飽きもせずに
それどころか年を重ねることでより「しつっこく」なっているのではないかと....
たぶんずっと、これからも変わらないと思います。
そんな自分がしみじみ感じ、ずっと大事にしていきたいのは
「気持ちの強さ」と「努力する」こと。
今までの経験からどっちも裏切らない、テッパンだと感じます。
それがしたいことであればあるほど、逃げてしまうのは
人のよわさやサガ、ですが
逃げる余裕すらなかったキツい時を
何度もぐぐりぬけてきた自分だからこそ、信じたいと思います。
(私の心臓には剛毛が生えています。ははは)

個人的には、フリーランスイラストレーターとして
ぶじ二十年目の節目を向かえ、終えることが出来ました。
「絵本作家」と名刺には刷り込んでありますが
そちらのほうもありがたい出会いやご協力により
ちょっとずつではありますが、進みつつあります。

来年の目標は、ばっちりくっきりありますが.....
ここではかきませんよ〜えへへ。
イソップ更新は来年もひき続きますので、
どうぞよろしくお願いいたします!
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よいお年を016.gif
by natsu_miyazawa | 2011-12-31 17:41 | Comments(0)

創造する力『ものすごくうるさくてありえないほど近い』

仕事で映画を鑑賞する時は、感情に流されないように気をつけるのですが
この映画は....気づいたら涙が流れていました。
悲しいからじゃなくて、せつないほどの愛情を感じたからです。

先日、柳田邦男さんの講演に行く機会がありました。
息子さんを亡くした悲しみに耐えきれなかった柳田さんが
最初にしたことは....絵本を読むこと。
たくさんの作品を、幼い頃の息子さんの思い出とともに味わい、引き込まれ
当時とはまったく違った、新鮮な感想を持ち
(読み聞かせていた時にはわからなかったそのお話の真意に触れ)
いつしか悲しみの痛みを乗り越えることが出来たことを
お話しくださったのです。
また、ご主人を亡くされた方に、その方のお子さんが
死について語った絵本を贈り、その本を繰り返し読むことで
癒されたお話などを。

この映画は、聡明で風変わりな少年オスカーが
まさにその工程をあざやかに体現してくれます。
ガイドは絵本ではなく、愛情によって。

ごまかしのきかない彼の視点で見る世界は
「あの日」以降残酷な景色に変わってしまいました。
どこかへ消えてしまった、大好きな父親。

辛いのを通り越して、痛い。

なにか行動すること。何かつくること。
トム・ハンクス演じる父親トーマスは
聡明だけれど社会生活に不安がある息子に、様々な「仕掛け」で
想像し創造することをたっぷりの愛情とともに遊びながら学ばせます。

大好きな父親のぬくもりを求めて、求めて、
オスカーは父に学んだ行動で、たくさんの人たちと出会い
亡き父と、サンドラ・ブロック演じる母親リンダの愛情で
やがて現実の悲しみを受け止める土台を
彼なりの方法でつくっていくのです。

十年たっても私を含め世界中の人々が今もなお
テレビでみたあの映像を忘れられないと確信しています。
でも、いつまでもそこに留まるのは、強制的に時間を止められてしまった
死者に対して、とっても失礼なことだと私は思います。

ぜひ、オスカーと一緒に、体験してみてください。
辛いからこそあえて向き合うことで
違った景色がみえてくるはずです。


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ものすごくうるさくてありえないほど近い
2012年2月18日劇場公開
ワーナー・ブラザース映画
by natsu_miyazawa | 2011-12-27 22:10 | 映画 | Comments(0)

「感じる装丁」展

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無事終了いたしました!
たくさんのみなさまのご来場、
感謝申し上げます。
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特別展 Book Scape[本の風景]31
カヴァーノチカラ5
「感じる装丁」

2011年11月25日(金)~12月26日(月)
10時~19時 土日祝/休
※初日と最終日は17時まで、
12月13日(火)は15時まで、
12月20日(火)は終日クローズ
株式会社 竹尾 見本帖本店

主催 日本図書設計家協会 
協賛 株式会社竹尾
協力 関西美術印刷株式会社 
理想科学工業株式会社(50音順)

朝日新聞のネット版「アサヒ・コム」にて
情報記事と共に全作品が
フォトギャラリーとして公開中です
ギャラリーページ
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いっけん布かな?革かな?とさわってもわからない質感の紙や、きらきらひかるインク、
鏡のように光を反射する特別な印刷物。うっとりしますよね。
そろそろクリスマスや年賀状や、うつくしいカードが気になる季節です。
こどものころ、お菓子の箱に印刷されたクッキーに魅せられて(たいがい箔押し)
切り抜いてとっておいた(なんという食い意地)マニアな私....
今回はこの季節にふさわしいテーマをいただき、デザイナーしみずさん
はりきって制作しました。ぜひご高覧下さいませ。016.gif
by natsu_miyazawa | 2011-12-26 23:59 | イベント | Comments(0)

イタい昔女王ばはし「ヤング≒アダルト」

主人公メイビス・ゲイリー(シャーリーズ・セロン)のだらしなさがもう
冒頭から素晴らしくてちょっと目を背けたいくらいです....
(しかし素材が良いので男性陣は嬉しそうだ)
いたいた、こういう学生デビューの人!
しかし悲しいかな、現実のオトナ社会生活では必ずしもうまく生きられない
「自分にとって良い時間」で止まってしまった
過去の栄光から逃れられない人たち.....
こういうのってどこの国の人もおなじなんだなあ、としみじみしました。

しかし徹頭徹尾、キツい彼女を描きつつも、嫌悪感よりもむしろ
ある種の愛情を感じずにいられないのは
シャーリーズの魅力でしょうね。どこか愛らしく、にくめない。
(けど友達にはなりたくない)

わたし的にグットきたのは音楽を始めとするサブカルの使い方。
だいすきなTeenage Fanclubの引用。
(ちなみにこのバンドのルックスも、驚くほど変化しましたが)
メイビスのかつての同級生でオタク的生活を送る
マット・フリーハウフのTシャツがピクシーズだったり
メイビスのもと恋人の奥さんの趣味がママさんバンドだったりと
青春時代の残骸(あえて思い出ではなく「残骸」とします)が
主人公がパッとしないヤングアダルト小説家なのとあいまって
うまいなあ、と感じました。
もちろん小物使いも目を見張るすばらしさ!
モノを選ぶその視点がその人そのものの価値観であることを
うまく表現しています。
ものすごく真剣にまじめにそれを選んでいるのにどっか、ヘン。

そしてラスト!
どんな物語でも終わり方はむずかしいけど
そこに作り手のすべてが凝縮されていると感じます。
ビターですが、したたかでとっても良い終わり方だと思った。

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ヤング≒アダルト
2012年2月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開
2011,アメリカ,パラマウント ピクチャーズ ジャパン
© 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.
cine cafe net


百楽出版/株式会社ファンケル 百楽(HYAKURAKU)誌上で
映画評論家の稲田隆紀さんエッセイ『キネマ食堂』にて
紙版画でのイラストを担当しており、毎月最低一本は試写で観ていますが
先日、編集者さんに個人的感想などもご紹介してかまいませんよと
伺ったので、さっそくこれからはちょこちょこかきますね。

明日は『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観ます。
by natsu_miyazawa | 2011-12-25 13:27 | 映画 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:114/野辺送りする医者

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医者が身内の者の野辺送りをしている葬列の人たちに向かって
「この人は酒を控え、浣腸(!)してたら助かったのに」と言った。
葬列に加わっているひとりが
「おいおいおい!今更そんなこと言ったって、糞(!)の役にも立たん。
できるときに言ってくれよな」

一巻の終わり、になってからお為ごかし(この言葉も懐かしいですね)に
言うべきじゃない、という...

でもこれ、ありがちですよね。
しょっちゅうニュースやら日常生活で聞く言葉かも。

実はこっそり体調不良に苦しんでおりましたが
あとの祭り、あのときやっとけばよかったってなるのはいやだなあと
(ちょっと今日のお話の教訓にも似ているしね)
更新しました。やっぱイソップ、おもしろい!

(たくさん寝たら、回復しました!)

「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2011-12-21 09:41 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:113/鮪と海豚(まぐろといるか)

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マグロがイルカに追われ、逃げ惑っていましたが
あまりに強く跳ねすぎたため、うっかり浜へ
乗り上げてしまいました。
しかしイルカも同様に陸へ飛び出してしまったので
息も絶え絶えなマグロが、イルカに
「これでもう死んでも辛くない。
お前も一緒に死ぬのを見届けたからな」
........
自分の災いの元になった者もまた不幸に陥るのを見れば
人はより耐えやすい、ということか、ですと....ひゃああ
でもなんとなく、こときれた二頭を
人間が食べちゃうんだろうなあ〜

ギリシャのクレタ島にはいったことがないのですが、
それはそれはみごとな海豚のフレスコ画が描かれた
クノッソス宮殿があります。
だいぶ前ですがギリシャにはバックパッカーとして訪れ
いくつかの島を周遊しました。
また私の得意歴史分野(!)縄文時代では
けっこうイルカを食していた形跡があちこちに残っていて
かわいいしかしこい、でもおいしい生き物だったことが
想像出来ます。




「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2011-12-16 11:02 | イソップ物語 | Comments(0)

タイトルが超シニカル「善き人」

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「善き人」は52歳で亡くなるまで、70本近い作品を残した劇作家
(なんて素晴らしい生産性!)C.P.テイラーの遺作として
ロングランを重ねた舞台がもとになった映画です。
そのせいか筋書きとしてはとてもよく出来ていて
根幹にある葛藤に気持ちが向くように、重要な要素である
戦争の描写はさらっとしているので、女性でも大丈夫!
むしろ主演のヴィゴ・モーテンセンの枯れた美しさに
終始目を奪われるのでは....
私がこういうことかくのはとってもめずらしい!のですが
マンガにでてきそうなルックスはもちろん、
なんといっても彼の声がいい!のですよ〜
冒頭、一番最初の台詞を聞いて.....誰かに似てるなあ
...あ!
デヴィッド・ボウイだああ016.gif
違うところで存分に楽しみました。

映画全体の空気感は、確かにナチスドイツが台頭しつつある
時代を踏襲しつつ、終始ケン・ラッセルふうイギリス的ムード
(英語でしたしね)を感じ、なんだか違う世界の
別の歴史をみているかのような錯覚を起こしました。
スタッフ、キャストもイギリス勢が多かったことも、
その要因でしょうか...
資料の美術監督のコメントに
「あまり昔っぽくせず、どこかしら現代的な要素をとりいれた」
とあったので、そのもくろみはまんまと成功したのではないかと。

エグゼクティヴ・プロデューサーで、主人公ジョンの
ユダヤ人の友人モーリス役でもあるジェイソン・アイザックス
ジョンと対照的な、とても人間味あふれる魅力的な人物を好演しています。
彼はハリー・ポッターシリーズでは、ドラコの父親役(!)だったなんて
知らなかったなー(メイクすごいしね)
多分原作に対する愛情も、演技に加味されているのではないかと感じました。

時代背景を含めてもろもろ、ツライ作品をみるとき
どこかしらに明るさをさがすくせがありのですが
今回は収容所の人たちがふっくらしていたことに、ほっとしました。

有楽町スバル座会館65周年記念作品
1/1(日)元日ロードショーです。
なんと1,2,3日の3日感は1000円でご鑑賞出来るとか!

072.gif072.gifと半分

by natsu_miyazawa | 2011-12-15 20:50 | 映画 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:112/蟻とセンチコガネ

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これによく似たお話を、みなさんはご存知でしょう。

夏の暑い盛り、せっせと蟻たちが冬に備えて
食べものをあつめていました。
それをみてセンチコガネは、
なんともご苦労様なこと、と思っていましたが
やがて冬がきて、食料の糞(すごい字)も流されて
飢えたセンチコガネが蟻に食料を分けてもらおうと行くと
「センチコガネ君。きみもあのとき苦労しておけば、
今困ることはなかっただろうに」

日本だとバッタですよね。
バッタと同じように当時の人には身近なセンチコガネ君、
だったのかな?


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2011-12-15 11:20 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:111/ヘラクレスとプルトス

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たくさん寝たので回復しましたー
今日のお話は....

ヘラクレスは神の列に加えられ、ゼウスの館で歓待された時
ひとりひとりの神様に、実に愛想よく挨拶をしたのに
最後にプルトスが入って来ると、かるーく無視。
ゼウスが「なぜ?他の神様にはあんなに感じ良いのに」というと
「人間の世界にいた時、あいつはたいてい、
悪いやつらとつるんでたんですよ」

運良く良い身分になっても、わかる人にはわかる、と
いうことでしょうか.....
神様の話なのにすっごく、人間臭いですねえー

ヘラクレスは人と神の間に生まれた英雄で
十二の偉業を成し遂げた後、火に焼かれ(!)
神の世界に入った経緯があります。
仏教で言うと即身仏みたいな感じかしら??ひえー


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2011-12-14 10:30 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:110/英雄

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はー、ゼウスシリーズが一段落し、ちょっとほっとしています

今日のお話は.....

英雄を家で祀り、惜しみなくお供えをする男がいました。
生け贄のために連日金を使いおびただしくつぎ込みます。
そこであるとき、英雄が彼の夢枕に立って言うには
「財産を蕩尽するのはやめよ。
使い果たして貧しくなったら、私のせいにするのがオチだ」

...このように自分の考え無しから不幸に陥っていながら
神々のせいにするものが大勢いる。と。


年末ジャンボを当てようと、こまったときの...を
しがちな師走、みにつまされますねえ〜
現実的な感じで、英雄に好感を持ちました。

ちなみにここでいう英雄とは、
ギリシャ人は神と人との間に生まれた者を
英雄(半神)とし、死者崇拝として小さな祠で祀ったそうです。
プラトン学園アカデミィアの呼称は、英雄アカデモスに捧げた
体育場に由来するそうです。
(アカデミックの語源ですよね)


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2011-12-12 11:48 | イソップ物語 | Comments(0)


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