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Aesop'sFables イソップ寓話集より:167/ハエ

ハエが肉の鍋にはまり、肉汁に溺れそうになって言うには
「食ったし飲んだし、風呂にも入った。
あとは死んでもかまわない」
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死が苦痛なしにやってくる時
それまでの生き方次第で
人間は容易に耐えうるものかもしれない。



シンプルだけどなかなかふかいお話ですね。
このハエのように後悔のない生き方をしたいものです。


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2012-05-30 10:33 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:166/アリ

今いるアリは昔、人間だった。

農業にいそしむのはいいが、自分の汗の結晶に満足せず
他人のものにまで羨望の目を向け
隣人の収穫をくすね続けた。
ゼウスがその貧欲さに腹をたて、姿を変えて
アリと呼ばれる生き物にしてしまった。
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しかし彼らは姿を変えても、心映えは変わらなかった。
だから今も畑を歩きまわって、他人の小麦や大麦を集めては
自分の為に蓄えている。

愚かな本性の人はどんな目にあっても、
生き方を変えない。


「アリとキリギリス」のイメージが大きくて
アリがずるい、ってのは初耳だなー
本当に、そうなの?と、庭のアリにきいてみたくなった。
(ちがうよね、と)


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2012-05-29 09:56 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:165/ネズミとイタチ

ネズミとイタチが競争をしていた。
いつもネズミが負けてばかりいたので
みなで協議し、指揮者がいないことが原因だと
選挙をして将軍を何名か選び出した。
将軍は他の誰よりも目立ちたいと思い
角をこしらえて取りつけた。
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戦いがはじまったが、またもネズミの負けだった。
他のネズミはすべて壁の穴に容易にもぐりこんだが
将軍たちは角の為に入ることが出来ず、
捕まって食われてしまった。

虚栄心は、不幸のもと。
このお話は、穴に入れなくなったネズミが想像しやすくて
とってもわかりやすいですよね〜

私がアレンジして子供たちに読んであげるのなら
せっかくの角を取りはずして
穴に逃げ込み、もうこりごり、っていう
エンディングにするかなあ。
で、イタチはネコにして
家にすむ別の生き物たちによるお話にするの。


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2012-05-25 11:39 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:164/托鉢僧

托鉢僧*たちがロバを連れ、道具を担がせて旅をしていたが
ロバが過労で死んだので皮を剥ぎ
太鼓にして使っていた。
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別の托鉢僧に会い、ロバはどこへ行ったのか聞かれると

「奴は死んだが、行きていた時にもなかったほど
たくさん打たれている」と答えた。

奴隷の境遇から解放されても、逃れらない者がいる.....

!!!!

ここにでてくる托鉢僧*とは、小アジアの大地母神キュペレ
(ギリシア神話ではゼウスの母レアと同一視される)の崇拝者で
自ら去勢し、鳴り物を鳴らしつつ物乞いしてまわったという。
.......
なんとかいうか、当時も狂信的カルト、かるいヘンタイ扱い
だったのでしょうかねえ.....I hate!!!


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2012-05-23 13:48 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:163/ミツバチとゼウス

ミツバチが自分の蜜を人間に与えるのが惜しくなったので
ゼウスのところへ出向き、蜂の巣に近づく者を
鍼で刺し殺す力を授けてください、と願った。
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ゼウスはそのねたみ心に腹を立て
ミツバチが人を刺すと、針がぬけ、
続いて命も失われるようにした。


「自分が損なわれることをいやがり、
他人をねたむ人にこの話はあてはまる」ですって。
....うーん、なんかちが〜う。
だってハチはせっせと蜂蜜をつくり、
それを横取りするのはやっぱし人だと思うんだけどなあ...
西洋世界はあくまで「人間中心」で
自然は人に従属するものだという考え方が
ここにも現れている気がする。


ミツバチ、間近で観察したことありますか?
それはそれはかわいいですよね〜
(クマバチのもふもふした毛をさわり
刺されたことがあります。それそれはもふもふでした)


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2012-05-22 11:43 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:162/子供とカラス

母親がまだ口もきけない赤子のことを占ってもらったところ
占い師たちは、カラスに殺されるだろうと預言した。
おそろしくなった母親は大きな箱を作って子どもを閉じ込め
カラスに殺されぬよう、用心することにした。

そしていつも決まった時間に箱を開け、必要な食物を与えていた。
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あるときふたを開け、しめようとした瞬間
子どもが外をのぞこうとした。
こうして箱の烏鉤*が脳天に落ち
子どもを殺してしまった。





すてきな天体ショーでにぎわっている今日
なんともふさわしくないお話でした。
烏鉤*からすかぎ ググってもみつからなかったのですが
たぶん頑丈な木箱についている昔ながらの鍵かな??

「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2012-05-21 10:11 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:161/占い師

占い師が広場に陣取って、見料を稼いでいた。
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と、そこへとつぜんひとりの男が来て
「占い師、おまえのの家の戸が破られ、
中の者が皆持ち去られているぞ」と告げた。

すると占い師は大いに慌てて飛び上がり、
嘆き声をあげると
いちもくさんに自分の家へと走った。
このいきさつをずっとながめていた男が言うには

「なんだよ。お前は他人のことはわかるって言うくせに
自分のことは占っていなかったのか」


.....自分のことは棚上げして、他人のことばかりに
気をまわす連中に、この話はあてはまる、とあります。
たとえ話としてはなるほどですが


都合良く聞こえるかもですが
自分のことをわかる占い師っていないのが人の世の常、です。
ほんと!
(むしろわかったらまずいじゃないですか)




「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2012-05-16 11:01 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:160/ケガをしたオオカミとヒツジ

犬たちに噛まれて大けがをしたオオカミが倒れていた。
ちょうどヒツジを見かけたので、そばに流れる川から
水を持って来てくれと頼み
「君が水を飲ませてくれたら、
僕は自分でたべものをみつけるから」と言った。
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するとヒツジは
「水を飲んだら、私をたべものにするつもりでしょ」と。



もはやいいコンビとなりつつある両者ですが
今日でオオカミシリーズは最後です。
イソップにおけるオオカミ、西洋の物語の中のオオカミは
限りなくキツネに近いことがわかり、興味深かったなー


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2012-05-15 12:06 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:159/オオカミとヒツジ

お腹のいっぱいになったオオカミが
地面にのびたヒツジを見つけたが
自分のことをおそれて倒れたのだと知ると 
そばへ行き、安心させて
本当のことを3つ語ったならば逃がしてやる、といった。

ヒツジが口を切って言うには

ひとつ、オオカミに出くわしたくなかった。
ふたつ、どうしても出くわす運命だったとしたら
目の見えないオオカミであってほしかった。
そしてみっつ。

「お前たちオオカミはみな、悪者にふさわしく
ひどい死に方をすれば良いんだ。
なにもしてないぼくたちに、ひどいことをするのだから」

オオカミはヒツジのいうことに嘘はない、と認めて
逃がしてやった。

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本当のことは敵の手中にあっても力を持つ。
....今日のお話は深いですね。
久しぶりのイソップになりました!
やっぱりこのルーチンワークはとてもとても
力になります。
マイペースな更新ですが、どうぞおつき合いくださいね。
471まで、お話は続きます。


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より
by natsu_miyazawa | 2012-05-11 12:14 | イソップ物語 | Comments(0)

GWの予定

ワークショップ、無事終了しました!
ご来場の皆様、関係者の皆様、どうもありがとうございました。
サイトにて画像をご紹介しています。ぜひどうぞ
016.gif

4/28~5/3の期間中
29日のイルフ童画館のワークショップのため帰省します。
久しぶりの長めの帰省となりますが、私の故郷はご存知のように
美術館がたくさんあって、まだ肌寒いですが新緑がかがやく良い季節なので
いろいろみてこようかな、と思っています!

お仕事のご発注はお手数ですが、この前後でよろしくお願いいたします016.gif
ワークショップは10時からとなります。
ぜひ遊びにいらしてくださいね!
by natsu_miyazawa | 2012-05-04 23:59 | しごと | Comments(0)


HPはnatsumiyazawa.com


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