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Aesop'sFables イソップ寓話集より:208:羊飼いと羊

羊飼いがドングリをたわわに実らせた柏の木を見つけた。
木の下にマントを広げ、木に登って実を振り落とし
下にいる羊たちに与えた。
ところが羊たちは、ドングリと一緒にうっかりマントも食べてしまった。

羊飼いは
「やれやれ。おまえたちの毛は
見ず知らずの他人の服になるのに
世話になってるおれのマントは食べちゃうのかい」といった。
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より



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底本ではもう少し違ったニュアンスですが、ここでは
羊飼いと羊の間になにかしらの愛情を持たせました。
私はお仕事で文章も書きますが、ちょっとした言い回しで
まったく変わるので難しいなあー、と思っています。

子供の頃は絵も本も、音楽も等しく好きだったので
どれも分野によっては関わることの出来る、編集の仕事をしたいと
漠然と思っていた時期がありました。
結局、今もその「すき」は十二分にいかされています。
そしてこういうシンプルなお話をテキストと絵に起こす作業、
なかなか侮れない鍛錬になってます。むむむ。
by natsu_miyazawa | 2013-01-28 14:36 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:207:羊飼いと海

羊飼いが海辺で放牧をしていた。
おだやかな海を見て、航海がしたくなり
羊を売り払い、ナツメヤシを買い込み船に積み込むと船出した。

ところが激しい嵐が起こり、船は転覆。
羊飼いはすべてを失い、命からがら助かった。

再びおだやかな海がもどってきたある日のこと。
一人の男が「なんてすばらしい海だろうか」というと
羊飼いはこういった。

「ふふふ。そろそろ海のやつ、ナツメヤシがほしいのかもしれないけど、ね」
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より


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最後の方は私がすこしアレンジしました。
底本では教訓として「賢い人にとって災難が教訓になることが多い」とありましたが
つまり「見かけに騙されて慣れないことをすると、思わぬ災難に遭う」ってことですよね。
でも私は、今いる自分の環境から抜け出した羊飼いに、賛成〜!
結果はどうあれ、です。

イラストはまた羊飼いに戻った彼が、海を見ているところ。
海は彼にとって、永遠に手の届かない憧れの世界かもしれないけれど
出向したい人がいたら、きっと応援することでしょう。
そんな気持ちで描きました。
by natsu_miyazawa | 2013-01-24 14:49 | イソップ物語 | Comments(0)

感動的な夜。夜神楽に行ってきました

土日に宮崎県は高千穂の山間の集落にて、あまりにも有名な
「夜神楽」をみに行ってきましたが
多くの夜神楽のなか、ご縁があったのは山中神社の尾狩神楽でした。
そのもようは3月25日発売の「男の隠れ家特別編集 時空旅人vol.13」にて
イラストルポとしてご紹介させていただきます!

こちらのシリーズは読者として、内容、クオリティの高さに
いつも喜んで購読していたので、今回いろんな偶然が重なって
なんとお仕事として取材し、イラストルポをご掲載いただけるなんて
本当に光栄です〜!ありがとうございます。はりきってまーす!
詳しくは発売した本誌を楽しんでいただくとして...
ここではチラっと取材スケッチを。
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写真を撮影しつつ、お話を伺いつつでしたが
ほとんどは私ならではの方法、絵を描くことで情報をまとめました。
資料は大切ですが、手先を使って描くのと
漠然と見るだけと記憶の残り方がまったく違うのです。
写真は一瞬のイメージを確実にかたちとして残してくれますが
一場面のみを切り取るので、絵を描く時に必要な
立体的な情報の足りない部分を描いて掴みました。
その人特有の身体の動きや表情のくせをつかんだり、
一見目に見えないところ(正面に対して、後ろ側)を確認出来るのも
現地取材ならではの良さです。
一晩中のおまつり、ラフスケッチを山ほど描きましたよ〜

その場でささっと描いて、ほらっとみせると
皆さん喜んでくださる!
心から幸せだな〜と感じる瞬間でした。特技があってよかったー

素晴らしい舞ももちろんですが、浮かんでくるのは
既に懐かしい、故郷のような皆さんのお顔。
地方に行くとその表情に豊かさにどきっとします。
夜神楽を追いかけている皆さんがハマってしまうのは
この、なんともいえない昔ながらの共同体の一員として
受け入れてもらった心地よさなのではないかと思います。

地域の皆様、ご一緒した皆様、本当に貴重な経験をさせていただき
心から感謝申し上げます。

あのすてきな空気感が伝わるように描きますね。
どうぞお楽しみに〜!



行きは観光協会の方がご案内くださったのですが
帰りは朝5時過ぎ、まっくらな山道。もちろんナビは役に立たず...
編集長の野生の勘ですんなり国道に出ましたが
ググると間違えて別方向にいってしまった方もけっこういた模様。
あの寒さと暗さ眠気のなか、間違えていたらと思うと....
ありがたや〜
*だいたいの道の感じはこちら...ですがこれだけでは行けません。念のため...
by natsu_miyazawa | 2013-01-21 18:15 | しごと | Comments(0)

オリジナルアクセサリー ii~yu

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えへへ、素敵でしょ?
たまには私の好きなものを、ご紹介しますね。

私は手や指先は版画をしたりピアノを弾いたり
もちろん絵も描くし、けっこう激しく使うので
爪を伸ばしたり大ぶりのリングをつけたりは出来ないのですが
ピアスとネックレス、たまにブレスレットをつけます。
そして気づけばジュエリーボックスはii~yuさんのものばかり....
アンティークビーズや石を、彼女ならではのセンスで組み合わせていて
どれも使いやすいけど、印象的。つまり「私好み」なのです。

子供のころお菓子の缶に、きれいな石や木の実、貝殻、
母から貰ったこわれたアクセサリーやドライフラワー、
あざやかな紙などをいーっぱいためていて
ながめては楽しんでいました。
自分だけのコレクションとして。

コクトーの「恐るべき子供たち」で主人公の姉と弟も
同じことをしていましたよね。確か、戸棚の引き出し...
子供はみなそうするのかな。


ii~yuさんのどこかヨーロッパの雰囲気のするアクセサリーたちも
エリザベートとポールのひみつの宝箱の中に、きっと入っていると
私は勝手に夢想しています。
物語を感じるアクセサリー、素敵ですよね。
by natsu_miyazawa | 2013-01-16 12:20 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:206:羊飼いと犬

羊飼いがばかでかい犬を飼い
死産した羊や、死にかけの羊を与えていた。
あるとき 
羊たちが小屋へ入ってくると、犬はすりより
愛想を振りまくので、それをみた羊飼いは
「この犬め。おまえの考えていることはお見通しだぞ」といった。
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より


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元の本には、羊飼いは
「この犬め、お前が羊の身に起これかしと願っていることが、
お前の上に起こればよいのに」
こびへつらう人にこの話はぴったりだ


とあるのですが、あんまりな日本語なので意訳しました。
このシリーズで感慨深いのは動物の扱い方についてです。
餌に羊をあたえている人間がわるいよね?....が、しかし
動物をかわいがる習慣はゆとりのあるごく最近のことだと
つくづく感じるのでした。
子供のころ飼っていた犬たちは、ふつうにお味噌汁ぶっかけごはんだったしね....
by natsu_miyazawa | 2013-01-15 12:39 | イソップ物語 | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:205:金持ちと泣き女

金持ちに二人の娘がいたが、一人が亡くなってしまい
葬列に泣き女を雇った。

生き残った娘が
「情けない。家族を亡くした私たちが嘆き方をしらなくて
他人があんなに激しく泣いているなんて」というと
母親は「娘よ。彼女たちはお金の為にああしているのよ」と、いった。
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より


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底本には「お金欲しさから他人の不幸を仕事の種にするのだ」とありましたが
ん〜。それは違いますよね。「泣き女=なきめ」の歴史は古く
(詳しくはこちらをどうぞ)
いわばお葬式に組み込まれた形式の一つ、でしょう。
身分の低い女性たちがやっていたそうですが
多分普段は別の仕事をしていたのだと思われます。
現代の映像で見たことがありますが、
わんわんと泣きつつもどこか明るく
さっぱりしていたのが印象的でした。
「泣かれ、惜しまれて旅立つ」のも
故人に対して花を添える行為じゃないかなと思います。

絵は一見「泣き女」ですが
デブルミーニング的アプローチとして亡くなった娘を描きました。
ほんとうに心から悲しいのは、若くして死んだ彼女では...
by natsu_miyazawa | 2013-01-10 13:56 | イソップ物語 | Comments(0)

寒中お見舞い

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喪中とはいえお年賀をいただいたので、寒中お見舞いとしてお返事をすることに。
私はヘビはむしろかわいいと思うほうなので(虫もたいがい平気)
こんなマフラーあったらかわいいなと。
昔キツネの口がクリップになった毛皮のマフラーがありましたよね〜
そんな感じかな。
今年もだいぶ始まっていますが、どうぞよろしくお願いいたします。
by natsu_miyazawa | 2013-01-08 19:44 | | Comments(0)

Aesop'sFables イソップ寓話集より:204:金持ちと皮なめし屋

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金持ちが、皮なめし屋のちかくに住むことになった。
皮なめし屋に「まいにち毎日くさくてかなわん。
どうか早いとこ引っ越してくれ」とせっつくと
皮なめし屋は「あともう少ししたら」「近いうちに」と
ずるすると引きのばした。

そんなやりとりが繰り返されているうちに 時がたち
金持ちもすっかり悪臭に慣れてしまい
もう皮なめし屋にうるさくいわなくなった。

どんなことでも慣れてしまえば、なんてこと、ない....



「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より


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年明け一発目のイソップは、新春にふさわしくないようでいて
ぴったり!なお話でした。
お正月に誓った「今年はこんな年にしよう!がんばるぞ」が
まだフレッシュさを失わないうちに
毛皮とともにクギをさしてくれた、かな?

たしかに環境には慣れる。けれど慣れちゃいけないこともたくさんありますよねー
ふとファッションで身につけている動物の毛皮に
思いを馳せたスタートとなりました。(私のはタヌキちゃん。感謝!)
さー、はりきってこ〜!
by natsu_miyazawa | 2013-01-07 15:53 | イソップ物語 | Comments(0)

本年もどうぞよろしく〜!

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さらに「つくること」を大切に、最優先に進みたいと思っておりますので
本年も宮澤ナツをなにとぞよろしくお願いいたします!

いっぱいかくよ〜 つくるよ〜
by natsu_miyazawa | 2013-01-03 17:29 | Comments(0)


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