2011年 03月 27日
私の友人がかかわった、すばらしい映画があります。 かの有名なチェルノブイリ原発事故で汚染された ベラルーシ共和国ゴメリ州ドゥヂチ村を、丹念に丁寧に撮影した二つの映画は 静かに暮らす普通の人々を感情的な視線ではなく ここに暮らすことの誇りをもつ人たちをやさしく見守る映画として 私の心に強く印象に残っています。 何も変わらないようにみえる美しい森は、当然ながら そこで計測するとガイガーカウンターの数値は異音を発し、 高濃度に汚染されてしまったことを伝えていました。 友人は撮影スタッフとして現地に赴き、その地でつくられた野菜で もてなしてくれた料理もすべて、そこに住む人たちと同じようにいただきました。 (ちなみにもちろん、監督ともどもスタッフの皆さんはとっても元気です) 私はそこに暮らす人々とともに汚染されてしまった自然に対して ものすごくくるものがありました。 人、というささやかな存在が手に入れたおそろしい物質さえ しょせん、自然の崇高な力にはかなわないのです。 住めなくなった土地はあくまで人にとって、で 自然はかわることなく存在し続けているのです。 今日もらった、彼女のメールから引用しますね。 ベラルーシのおじいさんが言っていた言葉、 「どこへ行けというんだ。人間の犯した罪だろう」 という言葉が、常に私の頭から離れません。 映画をぜひご覧いただきたいので詳細はかきませんが 人はこの世界の中心で決してなく、それゆえ侵してしまったことに ちゃんと責任を取るべきだなと。 今現在電力を使ってる私もまた、その一端を担っています。 ナージャの村 企画・監督:本橋成一 制作総括:鎌田實 制作:神谷さだ子、小松原時夫 撮影:一之瀬正史 編集:佐藤真 音楽:小室等 語り:小沢昭一 アレクセイと泉 撮影:一之瀬正史 録音:弦巻裕 編集:村本勝 撮影助手:山田武典 現地録音:永井重生 スチール:明石雄介 製作補:瀬川敦子 宣伝美術:渡辺寧人 音楽:坂本龍一
by natsu_miyazawa
| 2011-03-27 13:55
| 映画
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