2011年 12月 15日
「善き人」は52歳で亡くなるまで、70本近い作品を残した劇作家 (なんて素晴らしい生産性!)C.P.テイラーの遺作として ロングランを重ねた舞台がもとになった映画です。 そのせいか筋書きとしてはとてもよく出来ていて 根幹にある葛藤に気持ちが向くように、重要な要素である 戦争の描写はさらっとしているので、女性でも大丈夫! むしろ主演のヴィゴ・モーテンセンの枯れた美しさに 終始目を奪われるのでは.... 私がこういうことかくのはとってもめずらしい!のですが マンガにでてきそうなルックスはもちろん、 なんといっても彼の声がいい!のですよ〜 冒頭、一番最初の台詞を聞いて.....誰かに似てるなあ ...あ! デヴィッド・ボウイだああ 違うところで存分に楽しみました。 映画全体の空気感は、確かにナチスドイツが台頭しつつある 時代を踏襲しつつ、終始ケン・ラッセルふうイギリス的ムード (英語でしたしね)を感じ、なんだか違う世界の 別の歴史をみているかのような錯覚を起こしました。 スタッフ、キャストもイギリス勢が多かったことも、 その要因でしょうか... 資料の美術監督のコメントに 「あまり昔っぽくせず、どこかしら現代的な要素をとりいれた」 とあったので、そのもくろみはまんまと成功したのではないかと。 エグゼクティヴ・プロデューサーで、主人公ジョンの ユダヤ人の友人モーリス役でもあるジェイソン・アイザックスは ジョンと対照的な、とても人間味あふれる魅力的な人物を好演しています。 彼はハリー・ポッターシリーズでは、ドラコの父親役(!)だったなんて 知らなかったなー(メイクすごいしね) 多分原作に対する愛情も、演技に加味されているのではないかと感じました。 時代背景を含めてもろもろ、ツライ作品をみるとき どこかしらに明るさをさがすくせがありのですが 今回は収容所の人たちがふっくらしていたことに、ほっとしました。 有楽町スバル座会館65周年記念作品 1/1(日)元日ロードショーです。 なんと1,2,3日の3日感は1000円でご鑑賞出来るとか! と半分
by natsu_miyazawa
| 2011-12-15 20:50
| 映画
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