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ミヤザーナツのブログ

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2012年 01月 10日

Aesop'sFables イソップ寓話集より:118/海狸

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海狸とかいて「ビーバー」ですって。なるほど、質感が似ている....
今日のお話は!!!!!です.....覚悟は良いですかあ?
いきますよー


ビーバーの生殖器はある種の病気治療に有効だといわれ
人間が追いかけると、彼らは何の為に追いかけられるのか知っているから
あるところまでは逃げるけれど、いよいよ捕まりそうになると...
自ら生殖器を切りとって投げ、そのまま逃げて命を全うするのである。
(ギャーーーーーーーーー)

教訓:財産ゆえに狙われたとき、命を危険に晒さず
残滓を見切ることこそ、賢明なのだ。(なっとく。)




今回のお話には脚注がついていて、なかなか興味深いので
そのまま引用しますね。

*海狸の生殖器
北方の遊牧民プディノイ人は川獺(カワウソ)や海狸の睾丸を
子宮病の薬にしたという(ヘロドトス『歴史』4・109)。
ヒポクラテスによると、海狸(カストール)の
鼠蹊部の裏から採れる狸香(りこう/カストリオン)は
子宮の様々な病気に処方され(『婦人の自然性について』32他)、
奇胎を流し出すには海狸の睾丸を飲ませるともいう
(『婦人病 1』71)。

プディノイ人についてちょっとググったら、ヘロドトス曰く
土着の遊牧民で人口が多く、青い目と赤い髪をしている、とあり
現在の南ロシアあたりにいたらしいスラブ系民族と思われ。
興味深いのはプディノイ人とともにネウロイ人という民族がいて、
年に一度数日だけ狼に変身(!)するという....マジ?ヘロドトス先生!

ああ、こういう話は大好きで興味が尽きません。この辺で。

「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より

by natsu_miyazawa | 2012-01-10 11:39 | イソップ物語


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