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ミヤザーナツのブログ

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2012年 06月 03日

きょうの一冊:岩をたたくウサギ―サバンナのむかしがたり

私が絵本に取り組むにあたり、自分に課したのは
「毎日最低一冊を声に出して読み、感想を書くこと」です。
こうかくとなんだか大仰ですが、なんのことはない
楽しみをルーチンワークふうにしただけ。えへへ〜

本日の一冊は....岩をたたくウサギ―サバンナのむかしがたりです。

きょうの一冊:岩をたたくウサギ―サバンナのむかしがたり_e0026053_1243538.jpg

チビ太(猫)に読んで聞かせました。神妙にきいてたよ。

私はまずお話を読む前に、本そのものを楽しみます。
ひとめで日本とは違う国の作品とわかる色合いと、絵。
裏表紙と繋がって、7つの動物が描いていあるね....
でもウサギはいない...ちょっと気になる。
お話をすこし妄想。
やや、この絵は何に描いたもの?紙?木かな?布?
ぼこぼこしている感じと合わせて、タイトルの文字は「岩」だ!
そうそう、岩ってこんな感じだなあー
ぱっとめくって目に入った見返しは、土みたいな色で
カバーの折り返しには、動物や模様の意味が。
いちおうさっと読み(何度も読む為のたのしみにとっておくのだ)
ページをめくると....

「これは、西アフリカ、
ガーナの北のサバンナ地方に伝わる
むかしがたりをもとに、
再話したものです。

と、あります。わー、映画の導入部みたいだ。
はじまりはじまり。
私の脳内ではアフリカ的な
のんびりしたリズムのパーカッションが鳴りはじめた。
ぽこぽこぽこ。

お話はかしこい(のか、そうでないのか)ウサギの
ある提案から始まります。
みなさんにもご自分で楽しんでほしいから
ここでは詳しくはご紹介しませんが
「あはははは」「え?え???」「......あーあ」と
思いながら読み終え
そして結びのマンバー スィヤ(おしまい)で
ああ、こんなことがあったけど、
サバンナはいつもと同じように暮れてゆくのねえ....
その気候のように、日本みたいにウェットじゃなく
乾いたアフリカの大地、時間を満喫したのでした。
個人的には子供たちと「ゴォーゴ!」ごっこしそう。
音にしたい言葉だし、異国の響きがちょっとエキゾキックだしね!

お話をかいたよねやまひろこさんは2作目の作品で、
ガーナと日本を繋ぐ活動をされているそうです。
絵を担当したのは個人ではなく、SWOPAというアートを通した
女性の自立を目指す組織の女性たち。
そして装丁は...宮川和夫さん。タイトなスケジュールの中
納得がいくまで3回もの色校正を重ねたそう。


本日の一冊、おすすめです!

岩をたたくウサギ―サバンナのむかしがたり [大型本]
よねやま ひろこ(再話) シリグ村の女たち (絵) 宮川和夫(装丁)
新日本出版社 (2012/04)


by natsu_miyazawa | 2012-06-03 13:15 | えほん


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