Aesop'sFables イソップ寓話集より:200/盗みをする子供と母親

子供が学校で友達の書版*をくすね、母親へ持ち帰った。
母親は叱るばかりか、褒めて
二度目には着物を盗んで渡すと、とても喜んだ。

時がたち、少年も若者へ成長して
もっともっと大きな盗みに手を染めるようになった。
あるときついに捕まって、後ろ手に縛られ
処刑場へ引かれて行った。
母親がその後を追い、嘆いていると
若者は「母さんの耳に入れたいことがある」といい
寄ってきた母親の耳を噛み切ってしまった。
「なんてことを。この親不孝もの!」とののしる母親に
「初めて書版を盗んだあのとき、もしあんたが打ちすえてくれたら
捕まって死刑になるなんてこと、なかったんだ」
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書版*木の板の表面にロウをぬり、鉄筆で字を書いても消せるようにしたもの。


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より

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母親にとって子供は本当にかわいくて、甘やかしてしまうものなのでしょうか...
ここまでではないにせよ、現代でもリアルにあり得ることですよね。
どっちもどっちですが、動物たちのお話よりも全然、笑えません....

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by natsu_miyazawa | 2012-12-03 14:16 | イソップ物語 | Comments(0)