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ミヤザーナツのブログ

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2013年 03月 04日

「100人の千夜一夜物語」展、私の作品は....

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こちらは2月18日より今週の3月9日まで「100人の千夜一夜物語」展として
青山のピンポイントギャラリーさんで展示中の私の作品です。
会場でご覧になられますが、フライングでご紹介!

「ワクワクの木」を描きました。「ワクワクの木」とは、なんぞや?
アラビアンナイトにそんなお話あったっけ?あるんですよ〜

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「バスラのハサン」

金細工師ハサンは、あるとき鳥の羽根の衣をまとった十人の美女たちが飛んできて
衣を脱いで水浴びをしているところをのぞき見てしまう。
その中の長をつとめる乙女に一目惚れしてしまったハサンは
彼女の衣を盗んで魔界に帰れないようにし、自分の妻としてしまった。
ところがハサンがたまたま家を留守にしていたところへ
時のカリフの正室のお妃が、ハサンの妻の美貌の噂を聞きつけ彼女を宮廷に呼び出した。
すると彼女は、妃を巧みに言いくるめてハサンの母から衣を取り返し
こどもたちを連れて魔界へと飛び去ってしまう。
このとき彼女は姑に向かって
「私に会いたくなったらワークの島じまに私をお訪ね下さるよう
ハサンにお伝え下さい」と言い残した。
ワークは七つの島からなる魔境で彼女はワークの大王の娘だったのである。
ワークという名は、この国に生える「アダムの子ら(人間)そっくりの枝」を持ち
日の出と日没の際に「ワーク、ワーク、まことに創造主にして主権者たる神は
讃うべきおかたなり」と叫ぶ樹に由来するという。
ハサンは妻とこどもたちを取り戻すため、命がけでワークの島々へと乗り込む――


長谷川亮一@望夢楼 【第2章】ワークワークの不思議な樹より抜粋
ありがとうございます

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「羽根の衣をまとった十人の美女たち」のくだりは日本の羽衣伝説とよく似ていませんか?
そして舞台の「ワークワークの国」は中国の東にあり、黄金にあふれているとか...
んん?どっかで聞いた気がするぞ。黄金の国、ジパング伝説はすなわち、日本?035.gif

詳しくは 長谷川亮一さんの@望夢楼
【第2章】ワークワークの不思議な樹
をお読みくださいね。
あちこち資料を読みましたが、こちらがいちばんワクワクしました!



毎年、ピンポイントさんの企画展は
素晴らしい作家さんたちとご一緒出来る嬉しさと共に、
同テーマをどのように解釈し絵に描くのか、
参加する私に緊張感をもたらします。
会場で「ああ、こういうアプローチもあるよなあ」や
「すごい!こうもできるのかあ」と思うことしきりです。
私が目指す絵本の世界は技術だけではなく
感性も重要なポイントであることを常に問われ続けます。

まだの方、ぜひご堪能くださいね〜!
そしてアラビアンナイト、また読み返してみてください。
冒険がいっぱいです016.gif

by natsu_miyazawa | 2013-03-04 11:42 | イベント


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