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ミヤザーナツのブログ

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2014年 02月 07日

Aesop'sFables イソップ寓話集より:217:牡牛と野生の山羊

牡牛がライオンに追われ、洞窟に逃げこむと
そこには野生の山羊がいた。
牡牛は角でさんざん小突かれたがじっと耐えた。

そして
「お前たちが怖くて我慢してるんじゃないからな。
洞窟の入り口で踏ん張ってるヤツが怖いんだよ」
と、言った。

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強いものへの怖れから、弱いものからの横暴を我慢する者は多い。


「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より



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久々のイソップ、さりげなく更新しましたよ〜
お話はじっくり、感慨にふけっていただくとして....

今回のお話はすぐに絵が浮かびましたが
なんとアップするまで十枚ほど紙をムダにしてしまいました....
自分がルーチンワークとしてやってることなので
特にシビアさはないのですが
イメージがかっちりあればあるほど、
線のちょっとした違いも気になるものですねー


人の絵を見ていて「あ、これは逃げたな」とか
「うまくすりかえている」と
いうのは職業柄なんとなくわかります。
技術的に描けないから逃げるということが
年数を経ると少なくなってはくるのですが、それでも
なかなか決まらないこういうとき、
別のアプローチをさがしてしまいます。

私がすごいなあ、と思うのは
どまんなかのイメージを逃げずに表現する方です。
「どまんなか」は誰にとってもどまんなかなので、
勇気と技術が必要だと、常々感じています。

しかし頭の中のイメージをただそのまま再現しても仕方がないので
良い絵は見る側に「想像を広げるきっかけ」をつくる絵が
最高だと思います。

ついね、描きすぎちゃうんだよ〜 
描くのはものっすごく楽しいからさあ。
はんせーい

by natsu_miyazawa | 2014-02-07 16:11 | イソップ物語


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