2015年 01月 22日
以前、作家自らが作品を朗読する会やワークショップがあるのを知った時 いつか機会があったら、単に借りもののテキストを読む会ではなく 作った本人が語るのを聞きに行きたいと思っていた。 そして縁あって伺った初めての朗読会は 文筆家、不動哲平さんの追悼の会。 不動さんが所属されていた短歌の会の皆さんが朗読する作品は、 ご本人の朗読ではないけれど、 不動さんをよく知っている方々の心がこもっていて 来てよかったな、と。 亡くなられた方の作品を別の感傷を持って接するのはすきじゃないし 多分その方ご自身が、いちばんそういう視点で見てほしくはないだろう。 その点でも、親しい皆さんならではの抑制が利いていて清々しかった。 文字から「読む」のではなく 声からイメージして情景を浮かべたり、 その後ろに、作者の心がちらっと、でも大胆に見えたり 人に言えないつぶやきが語られたり。 もちろんご自身はいらっしゃらない。けれど お会いしたことのない方の輪郭をなぞって 確かにその方が存在し、生きて、かっこよくてかっこわるい、 チャーミングな作品を残したことを しっかりと刻みこんだ豊かな時間だった。 ただ、やっぱり、お母様が語ってらした 息子さんとしてのお話は胸に響き、そのとき感じた気持ちは 手つかずのまま私の中にある。 ![]() 魅力的な方、お会いしたかったです。ありがとうございました!
by natsu_miyazawa
| 2015-01-22 09:49
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