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ミヤザーナツのブログ

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2015年 03月 22日

チビ太のこと:ご報告 #猫lglリンパ腫 #猫

今日はあたたかくて気持ちのいい日でした。

チビ太のこと:ご報告   #猫lglリンパ腫 #猫_e0026053_1824866.jpg

プチコ同様、
今年で6歳を迎えるはずだった
愛猫チビ太が
先週17日火曜日の夜21時すぎ頃、
亡くなりました。
異変に気づいたのはわずか
その20日前、あっという間に
病状が進み今でもどこか
現実感がありません。
病名は消化器型リンパ腫。中でも
最も予後の悪いlglリンパ腫でした。
何もしなかったら二週間、
抗がん治療をしても2ヶ月、
積極的治療(外科的手術含む)をして
最高で8ヶ月生き延びた子がいたくらい、と
とても厳しい状況でしたが、
私たちは延命治療はせず
炎症を抑えるステロイド剤のみ
投与することを選択しました。
人と違って、猫であることを
尊重したつもりですが
何が正解だったかはわかりません。

病状について、私もネット上で
同じ病気の猫ちゃんと
飼い主さんたちのブログを
参考にさせていただき、
とても感謝しています。
チビ太の記録をここに記すことで、
どなたかのお力になれたら嬉しいです。
また、私はつらいことを
誰かに聞いてもらって
解消するタイプではなく
あくまで似た状況にある
どなたかの治療の参考になれば、と
思い記しましたので
なぐさめのコメントなどは
いっさい必要ありません。


お世話になった獣医さんから
いただいたお花とともに
チビ太のこと:ご報告   #猫lglリンパ腫 #猫_e0026053_1854731.jpg



以下は、必要と思われる方のみどうぞ。
ちょっと長いです。


チビ太はオス(去勢済み)猫で
09年の春頃野良猫の子として生まれ、
里親さんも探しましたが情が移って、
妹猫プチコとともにうちの猫にしました。
とても賢く、すぐに私になれ
(夫と私にだけなれました。
お客さんが来ると
気配を消して出てきません。しかし
診察などは大人しく受けてくれました)
トイレも一発で覚えとても賢く、
甘えん坊で美しい猫でした。
プチコに比べて少し弱い?印象も
ありましたがピークで5.5キロほどあり
食べるのが好きな猫でした。

直接は関係ないかもですが、
いちおう書きます。
目やにやハナクソが出やすく、
よくとってあげていました。
口臭があり、また
ウンチのにおいは強烈でした。
(オスはメスに比べて強めだそうですが)
そしてたまに
どちらの猫かはわからないのですが、
トイレ付近に血便?らしきものを
発見したこともあります。しかし
元気だったので見過ごしていました。
ちなみに猫白血病ウイルス(FeLV)
陽性だとリンパ腫になりやすいそうですが
この型のリンパ腫ではFeLVとの
関連性はないそうです。
チビ太は野良出身ですが、
猫免疫不全ウイルス(FIV)
猫白血病ウイルス(FeLV)
猫伝染性腹膜炎(FIP)全ての検査が陰性で
毎年三種混合ワクチンの接種と
健康診断をしています。
たまに油断していて窓を開けられて
(網戸なんかも器用に開けちゃう)
外に出てしまったことがありますが、
基本室内飼いを徹底していました。
大柄な猫だったので、食事には気を遣って
ダイエットフードを与えていました。



20日間の記録:

2/25 終日調子が悪そう。吐く。
トイレに何度も行く。
気になって夜にかかりつけの動物病院へ。
おしっこが出ていない?のかもと
先生に伝え、処置をしてもらうが異常なし。
そのとき先生が触診をし
内臓に5センチ大のしこりを発見。
皮下ではないので、なでたくらいでは、
このしこりはわかりません。
おしっこを出す為に体を伸ばして
膀胱をぐっと刺激した時にみつかりました。

2/26 エコー、レントゲン、
病理検査。体重5.25キロ。
小腸に腫瘍があることが判明。

3/2 検査結果出る。診断は
「高グレード悪性リンパ腫を疑う」

3/5 紹介で日本動物高度医療センター
腫瘍科を受診。そこでも細胞診や
遺伝子検査等を行う。
消化器型リンパ腫についての説明を受ける。
まだこの時点では詳しい結果は
出ていなかったのですが
どうやらlglに特徴的な細胞が
みうけられる、とのこと。
消化器型リンパ腫はB(10%くらい?)と
T(80%くらい?)という型があり、
Tは悪性度が高いこと、うち
lglという特殊なタイプは最も凶悪で
あっとうまに広がることや、
例えば腫瘍を摘出し抗がん治療をしても
すぐに再発すること、抗がん剤そのものも、
より強く毒性の高い薬を使わないと
意味がなく、その薬に耐えられるかは
わからない、と言われました。
その時点で延命、抗がん剤治療は
しないと伝えました。
猫の場合、この治療において
緩解まで至ることはないそうで、
ずっと病院で処置を受け
数ヶ月寿命が伸びることよりも
 短くても家で最後まで、
マイペースに過ごせることを選択しました。
   
炎症が起きている証拠として、
白血球の数値も高く、貧血気味、
転移は一部あやしい箇所はあれど、
特になし、とのこと。
通常、猫の小腸はボールペンくらいの
太さだそうですが、腫瘍は既に
かなりの大きさ(5センチ大)に育っていて、
最初の異変も消化にまつわる
ものだったのかもしれないと伺いました。

この日の夜からステロイド
(プレドニゾロン錠5mg)を
通常の倍の処方で投与開始。
ウエットごはんに
すりつぶして混ぜで与えました。
ちなみに本猫はごく普通、
おいしいごはんに大喜びでした。
(いつもはヒルズの
サイエンスダイエットフードなので....)
   
3/6 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
食欲良好、排便快調
3/7 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
食欲良好、排便快調
3/8 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
食欲少し減った? 排便なし 少し元気無し
センターの医師から電話。
遺伝子検査の結果、
やはりlglリンパ腫と判明
3/9  プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
食べにくそうなのでごはんを刻む
少し回復? 排便なし 5.1キロ
3/10 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
固形は食べず、以降はティースプーン1杯分の
ウエットに薬を混ぜ指で口の中に
無理矢理押し込む。排便あり
3/11 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
よく食べる
3/12 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
よく食べる 排便あり
3/13 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
ほとんど食べない 水は飲む 排便なし
3/14 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
ほとんど食べない 水は飲む 排便なし
3/15 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
ほとんど食べない 水は飲む 排便なし
3/16 プレドニゾロン錠5mgを朝晩2回。
ほとんど食べない 水は飲む 排便なし

3/17 この日、朝4時ころにはいつも
起こしにきていたのが来なくなり
夕べ居た場所から
ほとんど動いていないこと、
その様子を見て 薬の投与をやめる。
終日辛そうで、18時ころより
私が触ることの出来ない
場所へ自ら移動する。

一人にしてあげてからしばらくして
行ってみると、床の上で
痙攣をしていました。
猫ベットを持っていき
抱いて寝かせた時、既に体、筋肉や
毛の触感は変わっていて
意識はなかったと思います。
「チビ太、チビ太」と呼ぶと
ちゃんと2回、「ガッ、ガッ」と
返事をしてくれました。
とても見ていられなくて退出し、
しばらくして部屋に行くと
しっかりと目を見開いたまま
亡くなっていました。
耳は生きている頃と変わらず
ピンと立っていましたが、
手触りはまるでぬいぐるみのようでした。

多分、私が部屋を出てすぐに
亡くなったと思います。
今でもずっとそばに
いてあげられなかったことについて
後悔したり、いや、
自分で一人になりたかったんだから
チビ太もホッとしているよね、と
堂々巡りを繰り返しています。

21時ころ永眠。

体重は計っていないのでわかりませんが、
5キロはきっていたとは思うけど
さほど落ちていない印象でした。

プチコは
チビ太の遺体のある部屋へは
行けないようにドアを閉めて
いたのですが
わずかな隙間から入り

亡くなったチビ太の遺体に
かけておいたタオルを
私たちが知らないうちに外し、
彼女なりにお別れを
しているようでした。


翌3/18に、深大寺で火葬。

火葬して戻ってきた時、
プチコは 普段は立ち入らない 
チビ太がなくなった部屋で
不思議そうな顔をして
じっとしていました。
生まれたときから
ずっと一緒だった
プチコは、私たちよりも
辛かったのかもしれません。

ステロイドはある時期までとても効いて、
体が楽になるみたいでした。
また食欲増進、水もよく飲み、
おしっこもたくさん出ていたようです。
死因については様々な予想は出来ますが、
考えるのはやめました。
ステロイドは費用も安価で、
一日2錠ずつ一週間分で
1500円程度でした。
猫は人や犬よりも
副作用が出にくいそうです。

各種検査費用、診察料金は
動物は保険がないので大変ですが
かかりつけ医も、
日本動物高度医療センターも、
明朗会計でした。
いろんな検査をしたセンターでは、
必要な検査とさほど重要度のないものの
項目と価格をその場で出してくれたので
調整が利きました。
(ちなみにかかりつけ医でのX線、
超音波、病理検査、診察料で2万円くらい、
センターでの診察料、各種検査料、
画像診断料は計約11万円でした。
ご参考まで)



本当にこの病気はあっというまだと
伺ってはいましたが、
かなりぎりぎりまで元気
(亡くなる日もツメ研ぎをし、
ないていました)で
最後は大変そうでしたが、
トイレも最後まで自分で行ってて
オムツも用意していたのに使わずじまい。

以前 私が飼っていた同じく
白黒の雄猫、「チー」は
2ヶ月間ほぼ毎日、病院に通い
薬を飲み輸液をして、
辛い思いをさせてしまったという
後悔があります。
その後網戸をやぶって脱走し、
二度とうちに戻ることがなかった
彼の教訓を
ちゃんと生かすことができたかな、
どうなのかな....

しかし「緩和ケア」って、
人間のみならず
動物もとても難しいと思いました。
皮下輸液(体内の水分バランスを
補給します。
苦しさから解放されるという面と
弱っている時に余分な水分を
与えることで、内臓に水が溜まり
逆に苦しくなる、という記事も
見つけました...悩みどころですね)
は迷っていたのですが、
病院に連れて行かれるストレスを思うと
なかなか踏み切れず。
自力で動けているうちは、
自分で好きな場所に移動してもらおうと
思っているうちに急変し亡くなりました。



後悔の残る最後のお別れだったのですが
霊園でまるで人間のように
祭壇に写真を飾ってもらって
庭のお花で飾って上げて、
ちゃんとお別れをしたことで
私の気持ちが和らぎました。
苦しんでいるチビ太ではなく、
よく知っているかわいいチビ太として
送ってあげることができました。


様々な闘病ブログを拝読させていただき、
多くの方が愛する動物を救おうと
一生懸命取り組んだことを知ったとき
どの方法を選んでも、
すべて愛情からの行動であり、
私個人に中ではずっと揺れ続けても、
他の方の行動については
すべてがベストだと強く思います。
これは当事者にしかわからないことです。
愛情があればあるほど、
つらいのは当たり前、ですものね。

私は命はめぐるものという
確信がありますが
死そのものより、
目の前でどんどん変化していく
彼を見ているのが最もつらかったです。
チビ太のこと:ご報告   #猫lglリンパ腫 #猫_e0026053_1972784.jpg

うちに来て、初めて撮った写真。
私の愛しい愛しい、
あまえんぼうのワガママ坊ちゃん、
チビ太は実に立派でした。
たくさんたくさん可愛がって、
寂しくないと言ったら嘘になりますが
今はきっと、大好きな外で
遊びほうけていることを願います。
来てくれてありがとね。
楽しかったよ!だいすき。


#lglリンパ腫 猫
   




   





   


by natsu_miyazawa | 2015-03-22 19:36 |


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