2015年 07月 30日
燕が裁判所に巣をかけ、雛を育てていた。 あるとき親鳥がはなれたところを狙って 蛇がやってきて雛を食ってしまった。 悲しんでいる燕を、仲間が 「まあまあ、つらいだろうけど 子供を亡くしたのは あなただけではない、ね」と なぐさめるのをさえぎって 「よりによって裁判所の屋根で こんな目に合うなんて」 ![]() 「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より 安心安全な社会の良心、のはずの裁判所で こんなめにあってしまった...というお話。 Q:残酷な問題/雛は何羽だったでしょう? 時にこの本の日本語訳には どう解釈していいのか わからないものがありますが、 今回も、そう。 原文はもっと???でした。 出典の底本は1952年の英文ですが、 他にも様々な本を参考にまとめられていて 寓話や民話の類いは伝播の形態により 様々なアレンジがなされるし、更に 言語が違うともう、 ややこしくなるのは必須で 話の内容というより資料としての 意味合いが強いのか... イソップはヨーロッパの祖、 古代ギリシャに期限を持つものだし 現在とは異なるものだとしても 裁判で裁く、というのは かなり文化的にも洗練していたことを うかがわれます。 しかしそうした場所でも 安全ではないということを その当時、既に認識していた ということでしょうか。 絵ではヨーロッパ建築ふうの 屋根にしました。 A:答え/2羽!蛇のお腹のふくらみをみて..
by natsu_miyazawa
| 2015-07-30 14:16
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