2015年 10月 16日
日が暮れて、薄暗くなってきた 吉祥寺の通りに面した画廊から きりっとした作品群が見えてきたら わくわくと、嬉しくなってきました。 辻はる子さんとは、 町田の美術館に併設の 工房で知り合いました。 工房は作業に集中する場として、 人との距離感が絶妙で、居心地がよく 多くの技法と友人とを得た場所です。 自宅にプレス機を置く前には 毎週末通っていたものでした。 辻さんの作品作りの工程は 当時線画しか知らなかった私にとって、 衝撃の連続! まるで彫刻や大工仕事?の結果 立体的に作られたハードな画面に 実年齢よりもかなり若く、 かわいらしい小柄な辻さんが 淡々と対峙しているのを見るのが 愛らしくて、好ましかったです。 なにより 刷り上がった作品の 恐るべき完成度、個性、孤高さ。 この人のなかに、こんなすごいものが 入っているのかあ... その印象、クオリティの高さは 今でも変わりません。まさに作家仕事! 今回展示されている作品に 私が強く感じたのは 「いま」。 いまの世の中の、空気感。 時にごちゃごちゃと、でも生き生きと 疾走感あふれる都会のど真ん中の 「いま」でした。 作っている人間の意識が、そのまま 写り込んでしまうのが作品だけど 辻さんのそれは、 とれとれ、ぴちぴち、新鮮な「いま」を 生き生きと表現している。 そのフレッシュな視点こそが 辻はる子さん、 その人なのでしょう。 ぜひ会場で感じてください。 かなり強い風が吹いてますが、 とても心地よいです。 辻はる子「散歩時間」 10/15(木)〜/21(水) (最終日は17:00まで)
by natsu_miyazawa
| 2015-10-16 11:30
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