2016年 08月 05日
「あれ?.... こっちはちょっと前の仕事だよね? でもほら、今と一緒、 変わらないね!」 EXPOに来てくれた 長い付き合いのデザイナーさんが イベント用にしつらえた 私のブースを見てそう言った。 仕事として日々描きながら、 そこで表しきれなかったものを 版画や大きな絵を描いて 苦しさを発散してきた。 自分で描く絵はコントロール不能で ちっともうまくならない。 いろんな人に 仕事の絵と自分の絵が違うこと、 個展で発表する私の絵が 強い、くらい、重い、などと ずうっと言われてきた。 時が過ぎ 当時 求められた 時流に合わせて描いた絵は きれいさっぱり吹っ飛んで 手元には 強い、くらい、重い、と言われ 自分でも「残念ながら こういうふうにしか 描けない」と開き直った 私の絵しかもうありません。 でもね、 それを気に入ってくれて いただくお仕事ばかりになったよ。 時の流れで 流れちゃうものと、そうでないもの。 水底に残ったもの、 パンドラの箱に残ったものは 確か「希望」。 「どれがあなたの絵かわからない」と 言われることはもうないです。 仕事の絵も、オリジナルの絵も、 版画も、ペインティングも ぜーんぶ、違和感なく 同じ場所に展示して 来てくれた人が ああ、宮澤ナツさんの絵だね、と 言ってくれるよ。 昔の自分に伝えたい。 ずっと続けていて良かったと。 少しだけ振り返って 今の幸せをかみしめる。 まだまだこれから!
by natsu_miyazawa
| 2016-08-05 15:06
| 絵
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