2023年 08月 01日
「ネコ書房」 第八話
扉の向こうは、書店というよりも趣味で集められた個人の蔵書部屋の趣きだった。本が焼けないちょうど良い光に快適な湿度、気温。上野の博物館みたいだな、と僕は思った。 抜け毛を落としながら店主が 「お客様、私はKEETAではないのです。KEETAは私の4代前の先祖にあたりこの書店と蔵書室を守って参りました。あなたが来るまで」 目つきが悪い妙な生き物が 素早くお茶を入れ、店主の抜け毛をサッとはらった。
(続く)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 毎月1日に更新「ネコ書房」 1年間お楽しみくださいませ (にゃレンダー3つのお話の 『ねこ書房』とは別のお話です) :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
#にゃレンダー2023 #2023年8月のにゃレンダー#売り上げの一部を保護猫活動へ寄付#ネコ書房 #物語 #紙版画 #イラスト #カレンダー #ミヤザーナツ #インクのいろ #nyalendar2023 #August #catsandmasterstory #calendar
by natsu_miyazawa
| 2023-08-01 11:27
| にゃレンダー
<< 新米猫おーちゃん
ありがとうございましたー! >>
|
|