カテゴリ:イソップ物語( 152 )

空を飛ぶワシを見て
羨ましく思ったカメは
「なんだってお礼をするから
飛ぶ方法を
教えてくれないかい」と頼んだ。

ワシはしつこくせがむカメを
ぐいっと掴んで 空高く舞い上がり
岩の上で離すと
カメは割れて、死んでしまった。

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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 
岩波文庫より


分不相応に望むと、という教訓ですね。
なんだかとっても切ないですが...
by natsu_miyazawa | 2015-09-18 14:22 | イソップ物語 | Comments(0)

ツバメとハシボソガラスが
張り合っていた。

「ぼくらのタキシード姿は
みなの憧れでしょ」と
ツバメがいうと
ハシボソガラスは
「おまえたちの美しさが
映えるのは春だけだろ。
寒くなると あたたかい
南の国へいっちゃうんだから。
おれたちは寒さなんて
年中へっちゃらさ」
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 
岩波文庫より


見た目より丈夫さの方がだいじ、という
たとえ話しでした。
イソップ物語に登場するカラスは
日本とは違いツートンカラーの
ちょっとずんぐりした亜種
ズキンガラスですが
ここではおなじみのカラスを描きました。
はじめてのヨーロッパでみかけたとき
きれいな鳥なのに、どこかしら図々しい?
頭の良さそうな鳥だなあと....
カラスと知って納得。

種類の違う鳥たちが、
どんなコミュニケーションを
しているのか興味を引かれますが
いがいとこんな感じなのかも...?
by natsu_miyazawa | 2015-08-14 14:22 | イソップ物語 | Comments(0)

金持ちのガチョウと貧乏なツルが
同じ草地で餌をついばんでいた。
ところが猟師がやってきて

身軽なツルは無事だったが
体の思いガチョウはもたもたとして
捕まってしまった。
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 
岩波文庫より


『内乱が起こった時、
貧乏人は身軽で別の街へ移動しやすいが
金持ちは荷物が多過ぎて身を滅ぼす』
ですって。

ガチョウはシロガチョウ、
ツルはタンチョウを描きました。
西洋のお話にはガチョウ、
よく出てきますよね〜
お金持ちのイメージだったとは
知りませんでした。
体型の印象かな?
昔は小さな国がたくさんあって
しょっちゅう内乱が起こっていただろうから
この例えは切実だったでしょうね。
by natsu_miyazawa | 2015-08-03 14:29 | イソップ物語 | Comments(0)

亀と兎、どちらが足が早いか
言い争いになり、
勝負することになった。

生まれつき 足の早さに
自信のある兎は
真剣に走らず、
途中眠り込んだりしたが
亀は 自分が遅いことを
よーく知っているので
地道に走り続け
眠っている兎を追い越し
ついに勝つことができた。

素質があっても、努力しないと
いずれ負ける。
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 
岩波文庫より


ごぞんじ「うさぎとかめ」ですが、
イソップ底本だとタイトルは逆でした。
テーマを思うと亀が先にくる方が
しっくり、かな。

亀動画をみると、
わりと素早く来たりして...
ジェラルド・ダレル著
「虫とけものと家族たち」
出てくるイチゴ好きな亀、
アキレスもとってもかわいいです。
by natsu_miyazawa | 2015-07-20 12:14 | イソップ物語 | Comments(0)

守銭奴の男が
全財産を金にして 金塊を買い
城壁の前に埋めると
しゅっちゅう出かけていっては
掘り返し検分していた。
ところが それを知った
近くに住む職人が
男がいない隙をみて
盗んでいってしまった。

悔しさに髪をむしり
男が嘆いていると 
通りがかった人が
「そんなに悲しむなって。
同じ場所に石を埋めて
金だと思えばいいのさ。
どうせ持っていたって
使わないんだから」
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 
岩波文庫より


昔ヨーロッパを貧乏旅行でまわったとき
いろんな国の城壁を観に行きましたが
たいがい不便なその場所に
トイレなどあろうはずもなく
おびただしい数の用を足してある跡に
フン害、いや憤慨した記憶があります。

城壁付近はそのような
「こっそり」した場所なのでしょうねえ。
by natsu_miyazawa | 2015-07-19 14:03 | イソップ物語 | Comments(0)

猪が木のそばで、キバを研いでいた。
「漁師もいないのに
なぜそんなに熱心に研いでるんだい?」と
狐がきくと

「危ないときに、
研いでる暇なんてないからさ」
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 
岩波文庫より

何事も日々の準備が大切。痛感しますよね。
更なる説得力を増す為に
猪はイケメンに(笑)。
by natsu_miyazawa | 2015-07-16 12:29 | イソップ物語 | Comments(0)

「あっというまにお産をかる〜くすませるのは
私たち犬だけよ」

すると
「うちの子たちはみーんな目がぱっちり、開いているけど
そちらはどう?大事なのは早さじゃなくって
完成度じゃないこと??」
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より



....昔の人たちも、豚が賢いことはよ〜くわかってたのでしょうねえ。
(でも美味しさには勝てない)
by natsu_miyazawa | 2015-07-13 11:51 | イソップ物語 | Comments(0)

「おいこら、犬!
アフロディテに誓って
吠えるのをやめないと牙で引き裂くぞ」と
豚が言うと 犬は
「ふん。見当違いな誓いだね。
女神は豚を食べた者は神殿に入るのを
禁じているくらい
おまえたちが嫌いなのに」

すると豚は
「わかってないねえ。ぼくらが生け贄にならないよう、
捕まってしまわないように
女神はわざとそうおっしゃっているのだよ」
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より


あはははは。さてどちらが真実でしょ〜?
by natsu_miyazawa | 2015-07-12 14:55 | イソップ物語 | Comments(0)

久々のイソップ、おもむろに更新です〜!どうぞお楽しみくださいね。


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ゼウスが結婚式をあげ
たくさんの動物たちが、お祝いの贈り物を捧げていると聞き
いつも悪さばかりしているヘビも、ばらの花をくわえてかけつけた。
しかし
「他の者たちからの贈り物は、例え足からでも受け取るが
お前の口からは 何も貰わぬぞ」
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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より


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悪人からの好意はおそろしい....という教訓ですが
普段の行いが全て、ともいいますよね。
西洋のお話は善と悪がキッパリ別れていて
いきものにもあらかじめ、そうした役割がキッチリふられているのですが
ヘビ好きな私は、ちと悲しいです。かわいいのに。



個人的な作業として2010年11月6日からなんとなくはじめたこのイソップ、
471話のうち221話と、5年経ってまだ半分にも至らず...
今年はあと174日なので、毎日更新したとして来年の2月16日には
終了するはずですが、うむむ、かなり元のお話をアレンジしているので
絵を描くのと違った作業時間がかかります。
それを経験したくてはじめたのでいいのですが、読んでいただく、
見てクオリティを考えると、週に3話、というのが妥当かな〜
今年は残り25週、75話分、つまり296話までいけそうです。
残りも同じペースですすめたとしても終わるのは406日後、
2017年の2月半ば....!!! うひゃあ〜

というわけで、まだまだまだ続きます、このシリーズ。
気長におつき合いくださいませ〜
by natsu_miyazawa | 2015-07-10 14:33 | イソップ物語 | Comments(0)

動物たちが王を選ぼうとしたとき
象はその大きさで、駱駝はその力の強さで
ほかの動物たちを圧倒し、自分たち以外で立候補するものが
出ないように争った。

ところが猿は、どっちも不適格だという。
「ラクダは悪事を働くものに怒らないし
ゾウはコブタを怖がるじゃないか」

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「イソップ寓話集」中務哲郎訳 岩波文庫より



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冷静で知恵のあるサルが、じつはいちばん
リーダーにふさわしいのかもしれませんね。
ちゃんと物事を見極める目は、なんだかんだとある今現在も
大いに見習いたいと思います....
by natsu_miyazawa | 2014-03-17 13:42 | イソップ物語 | Comments(0)